うたちゃん日記

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6.順路取り

 朝は3時起床だ。逆算すると夜は9時には就寝しないと寝坊することになる。引越の疲れや環境への不慣れから来る疲労ですぐに眠ることが出来た。目覚ましを用意してほどなく起床する。今の内は気合いが入っているので寝坊することはないだろう。初日は先輩の仕事ぶりを見学するところから始まる。先輩は専門学校生でもう卒業式を終えている。よって引越までの3日間だけこの先輩について教わるのだ。

 

 新聞店の朝は、3時の起床のあとすぐに身支度をして、職場である1階へ向かう。ほどなく配送車が到着、荷台からの降ろし作業を手伝う。そして本紙(産経新聞)を配達部数+2部用意して折り込み作業を行う。だいたいどの配達区域も200部前後だ。だから100部の束を2つ用意して残りは調整する。折り込み作業は手作業で指サックをして一部一部行うので15分ほどかかる。これも場所の取り合い。慣れた者は、場所がないので最初から缶ジュースなんかを飲んで場所が空くまで待っている。そして自転車に積み込む。150部ほどを後部の荷台に積み込みさらにスポーツ紙を60部ほど数えて前と後ろに半分ずつ積み込む。残りは前かごに折って筒状にして積み込むのだ。新聞屋特有の積み方だ。出発前に専門紙をいくつか用意して出発。専門誌は曜日によって内容がことなったり臨時増刊もあるので毎日チェックが必要だ。

 

 出発前、順路帳2区3月と書かれた一覧表を渡された。これから配達することになる2区。これを全部覚えなくてはならない。ボールペンを持って行くように言われた。ポストの位置とか注意事項を書き込んでいくのだ。配達区域は千住緑町の一部と、千住橋戸町千住河原町全部。ひたすら先輩の後を着いていく。自転車で着いていくだけでも結構大変だ。街灯だけの暗闇の中を着いていくのだが、何がなんだかわからない。自分がどこにいるかもわからない状態だ。ただ順番だけは、順路帳の通りに回っていて、表札の名前と一致している。それでも同じところを通らないから効率的に組まれているのだろう。緑町には朝日新聞があって、そこには無料で交換紙を置いていくのが業界の慣例になっているそうで、配達準備中のごちゃごちゃの中店頭に置いてくる。朝日新聞は折り込みが産経新聞に比べ格段に多くそれだけ準備作業も大変そうだった。何より配達部数が多くて大変そうだ。

 

 配達区域は墨堤通りと隅田川に挟まれた区域で千住大橋駅周辺だ。下町が絵に描いたように残っている街で新しい建物と古い建物が混在して雑然とした街だ。訳のわからぬまま空回りは続いて行く。ハイライトは、足立市場内の配達で自転車を市場の邪魔にならないところに止め、歩いて市場内を回って行くのだ。ここで注意しなければならないのは、人よりマグロなんかを積んだ運搬車が優先だと言うこと。かなり怖い場所だ。市場内は夜だというのに活気に満ちている。それでも新聞配達の時間は店じまいに近い時間で、最後の荷さばきに忙しい時間なのだ。市場を終えると区域外が一件。なぜか隣の新聞店のエリアだが、こっちで配達するというもの。線路の下を越えていく。これが終わるとラストスパートだ。珍しいところにネギ専門の卸売り市場があった。あっという間の2時間が終わった。この時は不安以上に希望の方が大きかったから、なんとかなるんじゃないかと思っていた。 
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