9・11同時多発テロ、ニューヨーク、ワールド・トレード・センターでの出来事を生々しい再現映像で見せる映画だった。
千人規模の死亡・行方死亡者を出したWTCビル崩壊、救助に向かったはずの警察官、消防士達も巻き込まれていた。その中でも奇跡的に救出された2名の警察官の物語が中心となっている。描かれた物語は、
アメリカ的
愛国心に裏付けされた家族愛や、使命感を持った救助のプロ達の姿。だけど、奇跡的に救出された2名を描くことで、もっと多くの命を奪われた人々の悲痛な姿が薄められてしまっているように思えなくもない。航空機内、ビル内で瞬時に命を落としたり救助されることもなく息絶えた人も数多くいたのが事実であった。記録的な映画として必要な主題の映画だと思う。