報道されているとおり、リニア中央新幹線は、東京~名古屋を2025年までに開通させるとJR東海によって発表されている。
しかしながら、普通に考えれば、東京~名古屋~大阪を同時開通させた方が良いに決まっている。なぜなら、名古屋が一時的に終点になることによって設備投資や経費が増大するからだ。具体的には次の通り。
しかしながら、普通に考えれば、東京~名古屋~大阪を同時開通させた方が良いに決まっている。なぜなら、名古屋が一時的に終点になることによって設備投資や経費が増大するからだ。具体的には次の通り。
1)名古屋(中京圏)に車両基地を設置しなければならない。
2)名古屋に東海道新幹線との大規模な乗換設備を設置しなければならない。
3)東海道新幹線の東京~名古屋間で輸送力が過剰になるダイヤを組まねばならない。
2)名古屋に東海道新幹線との大規模な乗換設備を設置しなければならない。
3)東海道新幹線の東京~名古屋間で輸送力が過剰になるダイヤを組まねばならない。
よって最終的には東京~名古屋~大阪の同時開通を狙っているとぱせりは考えてる。
だがなぜ東京~名古屋間の先行的な開業を発表したのか考えてみよう。
地図を見ると赤く線を引いたルートがJRが想定しているルートだ。
東京~名古屋~大阪間で最も工期が長いと想定されるのが南アルプスを貫通するトンネルだと思われる。
また、政治的に中央新幹線のルートは諏訪・伊那を経由(黄色線)する前提で議論が進んでいる。これを否定する、南アルプストンネルルート問題は早期の解決が必要だからだ。
地図1 |
東京~名古屋~大阪間で最も工期が長いと想定されるのが南アルプスを貫通するトンネルだと思われる。
また、政治的に中央新幹線のルートは諏訪・伊那を経由(黄色線)する前提で議論が進んでいる。これを否定する、南アルプストンネルルート問題は早期の解決が必要だからだ。
次に数年後発表されるであろう名古屋~大阪間はどうだろうか?
ぱせりの引いた赤線は京都を経由するものである。ところが中央新幹線のルート(黄色線)は奈良県を経由することが新幹線整備法で決定されている。地図上で見ると奈良経由も京都経由もさほどの距離の差はない。しかしながら需要が京都と奈良では大きな違いがあるから、京都を経由することが最も経済的なルートである。
恐らく新幹線整備法の枠を大きく逸脱する京都経由を発表することができない理由があるのだろう。ここで発表に時差を設けて路線の役割を明確にする必要あったのだと思う。
地図2 |
恐らく新幹線整備法の枠を大きく逸脱する京都経由を発表することができない理由があるのだろう。ここで発表に時差を設けて路線の役割を明確にする必要あったのだと思う。
以上により東京~名古屋~京都~大阪という路線にすることで、東名阪のほとんどの需要をリニア新線に転換または、既存の東海道新幹線との選択利用をすることができる。
(続く)