皆さん、道の駅のスタンプラリーをご存じだろうか?日本全国、国土交通省の管轄ごとに実施されてきた。
例えば東北地方だったら管内の139駅を回ってスタンプ帳に押印。その数によって賞が違うのだが、純粋に観光地として訪れるのなら良いのだが、スタンプラリー参加者の実態をご存じだろうか。
全駅達成や○○地区全部とか狙っている人の行動パターンは、おおかたこんな感じ。
だから、効率よく回ろうとすると、1日10ヶ所程度を15回程度繰り返さなければならない。営業時間内に回るのだから、道の駅はせいぜいトイレ利用と簡単な昼飯くらいしか利用しないだろう。スタンプをさっと押してすぐ出発である。現地にには高速で飛ばし、高速で帰ってくる。朝夕飯は、市中の店か高速のSA・PAとかになってしまうのではないか?だから彼らは道の駅でほとんど消費活動をしないし、道の駅併設のレジャー施設なんかの利用する時間なんて到底ない。
道の駅本来の利用目的とかけ離れたところにスタンプラリー参加者はいるのだ。
スタンプラリーである程度の収集が進むと、抽選で商品がもらえる。だいたい応募者の半分程度の景品商品、応募者全員の参加証明書類(表彰状・ステッカー)は用意されているので、また別の問題が発生する。すなわち少人数でスタンプラリーに参加しながら、家族・友人の分までスタンプを大量に押印しているのだ。道の駅のインフォメーションでパンフなんかを収集したり街の案内を聞いていると、信じられない冊数(10冊)の押印をしているのをちょくちょく見かける。家族の分を水増ししたり、友人の分を代理押印しているんじゃないかと用意に想像できる。
だからスタンプ帳に押されたスタンプの数が道の駅利用者の増加に寄与しているとはとても思えない。
私実は、過去に道の駅を取りまとめる団体であった道路保全技術センターに民間からCAD系データベース技術者とえいて派遣されていたのだが、そっちの仕事がヒマな時にスタンプラリー応募書類の整理をやっていたことがある。まずは応募者全員の名簿(データベース)作り、抽選をして、当選者には商品券とステッカー、外れた人にも賞状やステッカーを送る作業だ。宛名はデータベースで名寄せしてあるで、発送市町村ごと氏名ごとにまとまっているのだが、5人家族とか10人家族が目立つ。地域的も近い地区で多くの応募者がいるから親戚友人がまとまって参加してケーズが多いことが想像がつく。(これは特に全駅制覇とか上位入賞者に多い特徴)
道の駅のスタンプラリーの特徴としてスタンプ帳(マップ)を購入すれば、いくらでも押印できるのだから不正かどうかを確認するすべは無いにしてもヤレヤレである。
東北地区におけるスタンプラリーの参加者のデータがあったので紹介しよう。
<2010年度スタンプラリーの発表> http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/roadstation/event/stamprally2010.pdf 昨年は、24,700名を超える参加者と、5,133名の応募者があり、うち、929名が全駅(129駅)を完走しました。
ここで言う参加者はスタンプ帳(マップ)を買った人。ぱせりなんか地図収集家だし数カ所でもスタンプおして見ようかってことで購入しているから、そんな人が結構いるんだなという感想。
5000人強の応募、1000人弱の全駅走破だが、前にも述べたように、実態とはかけ離れていると想像がつくから、これだけいたってなんなのよって思う。
5000人強の応募、1000人弱の全駅走破だが、前にも述べたように、実態とはかけ離れていると想像がつくから、これだけいたってなんなのよって思う。
ここで根源的なことを主張したい。