うたちゃん日記

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船の科学館が事実上の廃館へ(本館と羊蹄丸、9月末で展示終了閉館)

船の科学館のプレスリリースより
http://www.funenokagakukan.or.jp/kaiji/kyuushi.html
2011年7月1日 

船の科学館 本館展示の休止について
 「船の科学館」は、1974年(昭和49年)7月20日「海の記念日」に開館いたしました。以来、37年間にわたり延べ1,800万人を超える来館者を迎え、海と船の文化を伝える海洋総合博物館として皆様に親しまれてまいりました。
 しかし、6万トン級の大型客船を模したユニークな本館は、施設及び展示共に老朽化が著しく、これを機に、次世代の海洋教育拠点へのリニューアル準備のため2011年 9月30日(金)をもって、ひとまず本館展示を休止することといたしました。
 本館建物は、引き続き事務所及び収蔵保管・研究施設として活用し、展示は前面水域で保存・公開している南極観測船“宗谷”を中心に、屋外展示の公開を行うと共にプール水面を活用した各種体験教室も実施して、博物館活動を継続していくことといたしました。
 なお、前面水域に係留している青函連絡船“羊蹄丸”につきましては、本館展示の休止に伴い保存・展示を終了することといたしました。

船の科学館 “ 本館 ”及び“羊蹄丸”の展示最終日
2011年 9月30日(金)

本館展示の休止にあたり、これまでのご来館ご利用に感謝し、多彩な「記念イベント」等を開催する予定です。

 

読売新聞より引用
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20110701-OYT8T00086.htm
「最後の青函連絡船」売却も 船の科学館 老朽化、9月で展示終了

本州と北海道とを結ぶ最後の青函連絡船として22年間にわたり活躍した「羊蹄丸」が、展示先の船の科学館(品川区東八潮3)の一部改装に伴い、9月30日で展示を終了する。同館では今後について、「全くの白紙」としているが、新たな保存場所などが決まらない場合は、売却される可能性もあるという。

 羊蹄丸は1965年就航。青森港と函館港間の津軽海峡を約4時間でつないでいたが、青函トンネルの開通に伴い、88年に青函連絡船を引退した。その後、洋上の展示施設などに利用されていたが、96年から同館本館の岸壁で展示され、現役を退いた。

 建造から40年以上が経過して船体の老朽化が進み、近年は維持・改修費用が大きな負担になっていた。このため、同館本館がリニューアル工事で休館するのに合わせ、羊蹄丸の展示取りやめを決定。同館は「保存が可能かどうかも含めて、これから検討したい」と話している。

青函連絡船 旧国鉄が運営していた鉄道連絡船。初代は「比羅夫丸」で1908年に就航した。青函トンネルが開通するまでの80年間で、連絡船の利用客は計約1億6000万人に上り、計約2億5000万トンの貨物を運んだ。

(2011年7月1日  読売新聞)

 

引用終了。

 

 



かつては、日本財団(当初、日本船舶振興会)関連の象徴的な施設だった、船の科学館が事実上の廃館。展示終了となっているが、本館は、海上保安庁東京港内交通管制室の存在や、建物と一体となった収蔵品があり、建物の解体に伴う諸問題が多数あることが推測されるため、展示終了という文言になったのだろう。

 

船の科学館を運営する、財団法人 日本海事科学振興財団は、新宿百人町にあった、ホテル海洋(売却済み)の経営がうまくいかなかったり、本業の船の科学館もお台場の賑わいに取り残されガラガラなど、設立母体の日本財団でも無視できないほどの運営状況なのではないだろうか?

 

開館から、宇宙博の開催、宗谷の展示と次々に集客に成功していた頃の賑わいがすごく懐かしい。あの頃は、船の科学館のあるお台場地区は住所も定まっていない(13号地と呼ばれていた)程の陸の孤島で、都営バスの海01系統がほぼ唯一の交通手段だった。当時私は小学生だったので、小学校の社会科見学やら、宇宙博やら、宗谷やら、何度も行った覚えがある。

 

 

集客力の低下とともに、入場料金もえらく下がってきているのも気になっていた点だ。当初は、本館しかなかったが、本館と展望台はチケットが別になっていた記憶がある。宇宙博の時は、企画展チケットみたいになっていたかな?宗谷や羊蹄丸が新たに展示施設になった時はそれぞれ、別チケットだった。えらく強気な入場料設定に驚いたものだったが、現在は、大人の場合700円の入館券のみで、本館、展望台、宗谷、羊蹄丸ぜ~んぶ込み。入館だけでは絶対に分配金で元が取れないはずの、東京都歴史文化財団発行のぐるっとパス無料入場券にも参加している。(そのうち詳しく説明するかも知れません。)このぐるっとパス無料入場券発行施設は、公的機関運営であまりにも入館者の少ない施設が多いチケット。(実績作り)人気館は、割と高額な有料展示施設への誘客のための販促としているようだ。(東京都直営施設では、人気があっても無料券を発行している。)

 

とにかく、開けておいてその経費が回収出来ないほど、船の科学館の経営は疲弊しているということだ。

 

宗谷だけは、つい最近まで補修基金の募金を行っていたので、展示終了にできなかった事情があるのだろう。

 

横浜では、日本郵船歴史博物館と氷川丸が人気だ。この企業立博物館と付属施設がうまく行っているのだから、船の科学館も工夫次第で集客が出来ると思う。何しろお台場という、東京でもっとも発展の著しい地区なのだから。