<日付:2020/8/28>
先日、たまたまNHKニュース9にて銚子電鉄を見て、日頃思っていた合理化案、たぶん銚子市の関係者は、市でとりまとめた提言で既出になっているようなことですが、まったく銚子電鉄が、既出意見を取り入れる感じがないのでブログ記事にした次第です。
具体化しないのは、『どうせ廃止になる』とか、『ぬれ煎餅で濡れ手に粟』とか、『ほっておいたほうが観光資源として最強だ』とかあると思います。いずれ、『廃線すれすれ経営の炎上商法』は通じなくなり、地元の足としていかに残すか、今のうちに考えておくべきだと私は思います。
前回の記事にした内容で、言葉だけでは通じない部分を画像で説明します。
写真はヤフー地図を参照にした航空写真です。
銚子電鉄銚子駅は、JR東日本総武本線銚子駅に乗り入れる形をとっています。かつては、貨物線が、銚子漁港や、醤油工場につながっていました。その関係で、JR所有の土地線路施設を借りる形になっています。銚子電鉄銚子駅から最初の踏切を渡った少し先の安全側線あたりまでが、線路施設的にはJR東日本の所有になっているはずです。
<その理由で以下の固定費用が発生しています>
・線路や駅設備の使用料
・JR駅に乗り入れに際して、仲ノ町駅~銚子駅まで信号閉塞がありその運営費用
<費用削減策>
・JR銚子駅1、2番線の頭端化
・JR線路からの完全分離を行い、信号設備を合理化する
・これらの費用を公的資金で行い、銚子電鉄の固定費用の圧縮へ調整する
何かの資料で見たのですが、銚子電鉄の固定費用のうちJR銚子駅乗り入れ関連の費用が結構あるのです。メディア受けするイベントも持続性があれば良いとは思いますが、長続きさせるのは大変です。ほとんどぬれせんべい屋と言っても良いような経営状態ですが、鉄道路線としてまともな経営をやっていくことをもう少し考えても良いかと思います。前記した費用削減策なんて、半世紀前の貨物線廃止時くらいから考えられていたことで、まったく前進していないのが、銚子電鉄経営危機問題の深いところです。なぜか合理化策を進めようとすると不思議とテレビで話題になり(朝ドラ、娯楽番組)そのままの方が良いのではと、いつも先送りになっている感があります。