<日付:2022/5/19:20220519>
昨日勤務中にニュースで知った明治用水頭首工漏水によって、下流域での農業用水工業用水断水で困っているとのこと。ちょっと調べてみた。
だいたいニュースでの論調は
・取水堰老朽化によるもの
・河床下に鋼矢板で止水してあるがさびている
・取水堰下部に『みずみち』が出来ている、パイピング現象が発生
・取水口より水位が下がってしまい、ポンプで取水を始めたところ
・河川の流れを変えたり、ポンプの増強で仮復旧させる
工業用水をまかなう分は、なんとかなるようだが農業用水が足りていないようだ。
ネットにある資料だけで素人考えで考察してみた
<ヤフー地図より>
いきなり検索で出てきた航空写真が耐震補強工事中のものであった。
<国営総合農地防災事業「矢作川総合第二期地区」 事業概要
東海農政局整備部防災課の資料>
https://www.maff.go.jp/tokai/kikaku/koho/pdf/shiryou_1.pdf
耐震補強工事を最近やったとのこと。
耐震補強工事をやったので老朽化対策にもなっていたと思われ、その対策工事がどのようなものだったのか興味がある。
<グーグルマップより>
耐震補強工事の際に『上流側は鋼矢板』『下流側は土嚢のようなもの』で止水していたことが写っている。
<ヤフー地図に書き込み>
かつては上流側に取水堰があって遺構が残っている。旧施設の水路敷き一帯は公園になっている。
ニュース映像で見た漏水位置、噴出位置は、この航空写真に写っている耐震補強工事の工事範囲にあるように見える。検証が必要だと思う。
ニュースの情報、明治用水頭首工耐震補強工事の資料を見て作ってみた簡略図。
ポイントは、耐震補強工事に鋼矢板を使用しており、抜いた跡どう言う処理をっしていたかだろう。また、止水のために鋼矢板が刺さっていてそれが老朽化したようなことを説明する研究者もおり、その鋼矢板の老朽化なのか?工事の時に抜いちゃったのかも検証する必要がある。
老朽化説についても、耐震補強工事では老朽化対策も含んで行われるだろうから、対策が不足していたのか?取水堰前後の止水対策についてどのように施工したか知りたいところである。