<日付:2023/6/6:20230606>
そもそも、ロシアによるクリミア半島支配、農業ぐらいしか使い道が無いクリミア半島にあっては、灌漑が重要な要素となる。
ウクライナ全体を攻撃しているように見えるが、ドニエフル川がウクライナ所属である以上、水源上流を押さえられているロシアは、ザボリーシャ原発を人質にして、原発下流の水源施設を押さえるつもりだったろう。
カホフカダムからの豊富な淡水がクリミア半島を潤せないこととなれば、もはやロシアにとってクリミア半島を維持する意味がない。占領で得られる利益がほぼ無く、占領するための維持費用が高すぎるのである。
ウィキペディアによると、ロシアによるクリミア半島占領後、耕作地が約1/10になったとの記載がある。(13万ヘクタールから1.4万ヘクタールへ)
カホフカダムから『メリトポリ方面』へも給水されており、サボリージャより南方西側は、ロシアは捨てたと私は見立てている。
地球規模の人口爆発状態にある世界にあって、食料を安定供給出来る能力を持つ国が優位となる。世界の安定のため、農業オペレーション能力の高いウクライナを評価するべき時が来ている。
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