＜投稿基準日：2023/8/16：20230816-02＞
＜初版発売日：2023/3/18、購入日：2023/4/13＞
2023/7の入院前後の読書、色々お片づけしながらブログ化して、まとめております。
日本の産業構造の大元になったとされる、日本列島改造論。高度成長時代は、日本のどこに手を付けるべきかの参考になったと思われるが、『角さんが描いた線』が不死鳥のように政治的に生き続けている実態は、注視して中止を求める必要がある。
新幹線などの建設が必要なインフラを指摘していく一方で、時代遅れになった国鉄ローカル線などの不要なインフラの撤去も同時に指摘しており、建設する方向性を導くためだけの論法では無かったことは注目するべきところなのだが、結局は幹線の黒字でローカル線の赤字はカバー出来ると、インフラ整備主体の過剰整備後の行き詰まりについては、弱い論調。
図書館でも読むことが出来なかった本書の復刻は、高度成長時代当時の雰囲気を伝える良い企画だと思う。
