成田～羽田リニア新線の実現性♪

まもなく千葉県知事選が行われる（３月２９日）

とある知事候補者が、成田羽田リニア構想を掲げているそうだ。完成したら１０分ほどで結べるというのだが果たして実現性はあるのだろうか？

まずは距離の問題。直線で結ぶと６０ｋｍ、首都高湾岸線東関東道をトレースすると８０ｋｍ。直線で考えたとき半分は東京湾の中だから、これはちょっと疑問。起点と終点で、航空施設の位置に合わせて取り付けをしなければならないので、経路はかなり首を振らなければならないはずだ。よって直線６０ｋｍというのはまず考えられない。湾岸～東関道からちょっとカーブを省いた７０ｋｍが妥当なところ。

続いて所要時間。理想的に加速し、最高速度まで達し、理想的に減速した場合、１０分程度の所要時間になりそうだ。だが、最高速度５００ｋｍを維持できるための曲線を描けるかどうか、まず問題になる。
山梨実験線の例だと半径８ｋｍが必要とのこと。実際にこの条件で設計できるかはかなり疑問だ。よって最高速度を３００ｋｍ程度に落とし、建設費を低減させた方が得策ではないかと考える。（曲線半径４ｋｍ程度）

そうするとリニアで無くてはならない理由が無くなってしまい。レール方式の新幹線でも良いという結論に至るのではないか？

政治家の考える建設費の考え方もちょっといただけない。羽田～成田で停車駅を設けず、１０数分で行けるのなら、単線でもかまわないはず。所要時間が９分以内なら２０分間隔、１４分以内なら３０分間隔、１９分以内なら４０分間隔で運行できる。政策として掲げるなら思い切って、単線で積算すればかなり経費が削れるのに。。。