<日付:2021/4/30>
総工費が従来の計画から約1兆5000億円増え、約7兆400億円になるとの見通し
リニアは営業最高時速約500キロ・メートルで、品川―名古屋間を最速40分で結ぶ。早ければ37年の大阪延伸開業を目指しており、大阪までの総工費は約9兆円を見込む。今回の修正で、この総工費も膨らむ可能性がある。
(読売新聞抜粋)
問題は工事費だけでは無い・開業後の運営費用も増加するのでは?
葛西前社長の政治力でここまでやってしまったリニア新幹線工事、あまり語られていないが、着工GOサインは、東日本大震災の発生した2011年に行われており、当時まだ原子力発電がここまでダメになるとは思っていなかったフシがある。
すなわちリニア新幹線が大量消費する電気代が着工時目論みの価格で手に入らない可能性が大いにあるということだ。
また線路構造物の寿命についても疑問がある。
強力な磁気にさらされた鉄筋コンクリート構造物の寿命について問題視する意見があるものの、具体的に発表されていないことに危惧している。
ガイドウエイの寿命の情報がまったくわからず、コンクリート寿命か組み込まれた地上コイルの寿命とか絶縁部品の劣化の、どれかの短い方だと思われるが、一般的な鉄道用レールと比較して、取替工事は高く付きそうである。
リニア新幹線から現状の新幹線方式へ変更する際の問題点
<問題ないもの>
・建築限界
・土木構造物の重量制限
・曲線半径(平面)
・架線設備の空間
<問題のあるもの>
・最大40パーミルの急勾配
(北陸新幹線で30パーミルで上り最高速度170km/h下り最高速度210km/h、九州新幹線で35パーミル)
上り勾配対策は350KW級主電動機(試験車で実験済み、現行の新幹線は300KW級)の採用か?
下り勾配対策は渦電流式レールブレーキ(海外で実績あり)や、リニアレールブレーキ(リニア新幹線の応用技術)を採用か?
南アルプス山岳トンネルの問題
・リニア方式だろうが新幹線方式だろうが建設が困難。
・まず建設が困難、次に維持が困難、その次に事故時の避難が困難。
・中央自動車道に準じたルートに変更出来ないか?(山梨県駅~長野県飯田駅付近)