『劔岳点の記』（つるぎだけてんのき）♪（京成ローザ）

シンプルになって再開したシネマ寄稿♪（ブログやっている時間がないの。。。）

と言うことで２ヶ月前にみた『劔岳点の記』をレビュー。

主人公の柴崎は、陸軍陸地測量部の測量士。当時、全国の三角点網を整備し、地図の精度向上が目下の課題であった。未踏の地である劔岳に三角点を設置すべく柴崎の物語は始まる。

映画は、測量の映画として捉えられるが、むしろ登山の映画としてみた方がわかりやすい。山岳会と陸地測量部との確執、趣味登山と職業登山との差が描かれている。陸地測量部は国家の威信をかけて、劔岳初登頂を目指すわけだ。測量の映画としては、その作業風景に興味が湧くのだが、一般の方（測量関係者以外）が見ても、なかなかその凝りようが理解できないのではないか？測量に関する描写は非常に緻密な再現の仕方である。その緻密さ故にちょっと難解な作りだと思う。

最後はちょっとあっけない結末。記録にない偉人の存在に驚かされる。